薬理学とは、くすりが生体に及ぼす作用とそのメカニズムを解き明かすだけでなく、逆にくすりを使って生命活動のメカニズムを調べる学問でもあります。研究対象は個体から細胞、分子レベルまで広い範囲に渡っています。現在、私たちの研究室では、特に生体内で情報の伝達を司っている伝達物質の作用を明らかにするという視点から、侵害刺激を痛みに変換する細胞膜受容体と痛みの発現機構、血液の酸素分圧、臭いあるいはフェロモンなどを感知する化学受容細胞の細胞内情報伝達および消化管を支配する神経や平滑筋の細胞内情報伝達系に関する研究を行っています。パッチクランプ法や微小電極法などの電気生理学的方法、細胞内イオン動態の測定及び遺伝子クローニングなどの方法を用いて研究を進めています。

 

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