遺伝子の異常や個体差は、単独で、あるいは他の諸因子とともに様々な疾患を生じます。一方、生体膜は、細胞の基本構造を作り、物質や情報の選択的交通を実行する生命活動に不可欠の構造です。私達の研究室では、細胞膜・膜タンパク質の遺伝的異常による、赤血球や腎臓の疾患の分子病態と発症機序の解明に取り組んでいます。さらに、その成果をベースに、膜タンパク質の1)小胞体における品質管理とプロテアソーム系分解、2)細胞内輸送や、3)機能的膜構造構築、4)細胞周期との関連性に関する研究で、従来の謎や知られていない仕組みを解き明かすことに挑んでいます。また、赤芽球系細胞における普遍的な遺伝子転写制御機構の解明にもチャレンジしています。

 

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