病気の動物を診察してその原因を明らかにするとともに、適切な診断ならびに治療法を確立することが獣医内科学の目的です。このために私たちの教室では、本学附属動物病院に来院する病気の動物達の診療を行う一方で、『診断精度の向上』、『病態解明』、『新規治療法の確立』をキーワードに炎症性疾患や免疫介在性疾患、血液疾患など様々な病気の研究を行っています。私たちはなぜかにこだわる姿勢を大切に真摯に動物と向き合い、臨床をベースにした研究を展開することで、得られた研究成果を臨床現場にフィードバックさせる"臨床と研究のクロストーク"を目指して日夜研鑽に励んでいます。

 

 下の図Aは犬の肝臓に認められた肝細胞癌の超音波画像です。超音波造影剤を投与することで、病変部の周囲の正常組織は造影剤を取り込むことで明るく描出 されますが、クッパー細胞を欠く癌細胞は造影剤を取り込まないため黒く抜けて見えます(B)。これによって病変部が腫瘍であることが強く疑われます。

 

 

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