当研究室では、獣医学のみならず医学領域も含めた「放射線の生体に対する影響」について、培養細胞ならびにマウス・ラット等の実験動物を用いて研究を行っています。主な研究テーマは、1) 放射線を中心とする「酸化ストレスのがん細胞応答」に関する研究、2) 「がんの生物学」特に「がんの微小環境」に関する研究、3) 「実験的がん治療法の開発」や「治療標的分子の解析」に関する研究、4) 「電子スピン共鳴(ESR)分光法」の新たな生物系への応用です。図は、マウス後肢底に接種した固形腫瘍が制ガン剤と低線量X線照射を併用した結果、腫瘍が完治した様子を示しています。腫瘍接種後 (A)、接種10日後に制ガン剤と低線量X線照射を併用した直後(B)20日後に腫瘍が完治した状態(C)です。

 

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