大学教員(宮崎大学) 平成20年学部卒、平成24年大学院博士課程修了
目堅 博久(感染症学教室出身)

 

人生送りバント
<なぜ獣医学部を目指したのか?学生生活はどうか?>
生命科学について学びたい、資格がある方が仕事の選択肢が多そう、それと北海道への漠然とした憧れで北海道大学の獣医学部を目指しました。学生生活はとにかく楽しかったです。獣医学部は1学年40人しかいないうえに6年間一緒なので10人ぐらい特別に仲がいい友人ができました。今も毎年、旅行に行っています。一生の友人ができたのが、大学生活一番の宝です。
<将来どのような獣医になりたいか?>
大学で助教(研究者)をやっています。仕事の内容は、一言で表現するのが難しいのですが、研究、講義と実習、ラボ運営、その他…なんでもやっています。休みの日も大学に来て仕事をすることが多いですが、面白い仕事だと思います。
ので、様々な経験をしたい方にお勧めです。

 

札幌市役所(円山動物園) 平成22年学部卒
大澤 夏生 (獣医衛生学教室(旧プリオン病学講座)出身)

 

将来のために今頑張ろう!

<なぜ獣医学部を目指したのか?学生生活はどうか?>

子供のころ読んでいた漫画「動物のお医者さん」の世界に憧れてこの学部を目指しました。学生時代はあまり成績が良くなかった私ですが、いざ社会人になると、昔授業でやったことが思い出せず勉強していなかったことを後悔することがあります。なので、授業はまじめに受けましょう。

<将来どのような獣医になりたいか?>

卒業後札幌市役所に入り、動物管理センター、保健所を経て現在円山動物園で獣医師として働いています。動物園での診療は、危険と隣り合わせな上、爬虫類、鳥類含め様々な動物の知識が必要とされ大変ですが、その分治療がうまくいったときはやりがいを感じることができる仕事です。札幌市では動物園の他にも異動でいろんな仕事ができるので、様々な経験をしたい方にお勧めです。

 

製薬会社(アステラス製薬) 平成19年学部卒
丸井 崇則 (薬理学教室出身)

 

科学の進歩を実用化する

<なぜ獣医学部を目指したのか?学生生活はどうか?>
 小さな頃から犬や猫を飼っていて、動物にいつも触れる生活をしていたので、将来動物に関わる仕事がしたいと思い、獣医学部を目指しました。学生時代は、自然を満喫したり、温泉によく行きました。北大で養われたフロンティア精神は、揺るぎない信条として根付いています。
<将来どのような獣医になりたいか?>
 新薬の研究を行っています。新薬ビジネスを取り巻く環境は変化をしていて、常に科学は進歩しています。私の仕事は、科学の進歩を患者さんの価値に変えるため、知恵を絞って実験・検証を進めることです。患者さんの元に薬が届くまでには、動物での有効性・安全性が確認される必要があり、獣医学の知識・技術が有効に活用されます。

 

国家公務員 平成16年学部卒
小佐々 隆志 (感染症学教室出身)

 

受験生の方へ

 私は大学時代には感染症学教室で牛のウイルスの研究をしていました。卒業後は、国家公務員として動物用医薬品の品質検査や研究、動物用医薬品規制の仕組み作りなどを担当しています。今も北大獣医の先生方や同期・先輩・後輩たちとお仕事をさせていただく機会があり、大学時代に得た人間関係は今でも貴重な財産になっています。
 「大学の時にやっておけば良かったなと思うことはありますか?」と聞かれて必ず答えることがあります。それは「海外との交流」です。初めて海外旅行をしたとき、初めて仕事で海外に行ったとき、視野がぱっと広くなったのを覚えています。ぜひいろいろな方と交流して、視野を広げていただきたいと思います。幸いなことに北大は海外との交流を重視しています。その貴重な機会を積極的に利用して、将来に活かしていただきたいと思います。
 大学は、単に知識を吸収するだけではなく、人間関係を構築し、自分を磨く大切な場です。北大獣医で学んだ後輩たちが国際舞台に旅立っていくのを楽しみにしています。そして、負けないように自分も頑張ろうと思います。

 

平成22年度学部卒
濱田 恭平 (毒性学教室出身)

 

私は大学時代、毒性学教室に所属し、アフリカにおける野生動物の金属汚染について研究していました。サンプル採取、現地調査のために実際にアフリカへ行かせていただいたり、様々な学会で発表させていただいたり、と多くの貴重な経験を積むことができました。
そして卒業後、私は農協系の組織に就職し、産業動物の獣医として働いています。日々、畜産農家を回りながら、農場の衛生問題と向き合っています。どの症例をとってみても、1つとして同じものはなく、毎日が勉強の連続です。ある症例では、産業動物の金属中毒が問題になり、研究の知識が直接役立ったこともありました。また直接ではなくても、仕事1つ1つの場面で、研究室での経験が生かされていると実感することは多いです。これからも研究室でやっていたように日々学びながら、畜産農家のために精一杯仕事をしていきたいです。

 

高校教員 平成10年学部卒
金本 吉泰 (薬理学教室出身)

 

私は大学卒業後、小動物臨床獣医や中学校教員を経験し、現在は北海道内の高校で教員をしています。獣医とは畑違いの世界にいますので他の卒業生の方々と同じような文章は書けません。かわりに獣医学部卒の教員という立場から受験生のみなさんへ、高校生のうちに少しだけでもいいので好きなことに対して自分の力でより深く知ろうとする何らかの行動を起こしてみることをお勧めします。大学以降は、教科書や参考書などに載っていることだけをただ覚えるだけではダメで、本当に大切なことはその先にあります。どの職に就くにしろ本当に重要なことほどマニュアルや教科書はありません。特に獣医師という仕事の現場では、『命』と直接向き合うために総合的な知識・能力が当然要求されます。獣医師としても教員としても、専門知識だけでは勝負できませんでした。仕事に必要なことのほとんどは仕事をしながら自分で学ぶのが当たり前なので、今のうちから、書かれていることのその先を自ら探そうとする努力をして、その難しさを感じて下さい。その経験は、受験のその先の準備になります。

 

大学教員 平成24年3月修了
中山 翔太 (毒性学教室出身)

 

2008年4月に大学院に進学して、すぐにアフリカ(ザンビア)に行かないかと誘われた。最初は何を言っているのか分からずに断ったが、二回目には、その勢いに負けて「お願いします」と答えたと記憶している。様々なアフリカ諸国に研究渡航させて頂き、4年後、ザンビア共和国の金属汚染に関する研究で博士号を取得することができた。若いうちから同じ研究室に残ることには賛否両論あるかもしれないが(賛はないかもしれない)、幸いなことにリーディングプログラムの特任助教に就任することができた。  リーディングプログラムでの重要なポイントに「国際的に活躍できるリーダー育成」があるが、これは非常に難しい課題である。現在の研究室において、長期・短期に関わらずたくさんの留学生を受け入れていることは、大変な面もあるが自分自身にとっての非常に良い勉強・経験になっていると思う。こうした経験をできるだけ活かして、教育研究を進めていきたいと考えている。

 

大学教員 平成17年学部卒、平成21年大学院博士課程修了
山口 聡一郎 (生理学教室出身)

 

私は北海道大学獣医学部の生理学教室を卒業した後、アメリカに研究留学をし、紆余曲折を経て現在、薬理学教室にて教員として勤務しています。主な仕事内容は、生命科学の研究です。受験生の皆様の中には、生物の教科書や図説で、私たち生命が「生きている仕組み」を学び、その精巧さに感動を覚えている方もいらっしゃると思います。その仕組みは数多の研究者による緻密な実験によって明らかにされてきたものです。しかし、実は教科書に書かれていることだけでは、生命現象を完全には理解できません。その未解明なものを解明しようと日夜実験にいそしんでいるのが、我々生命科学の研究者です。獣医学部を卒業して生命科学の研究に進む人は多くはありません。しかし、臨床に進みたい人だけでなく、動物が好きで、拝金主義者でなくて(金持ちになりたい人には別の学部をお勧めします)、純粋に知的好奇心旺盛で、生命科学の研究をしたい人にも、北大獣医は最適な環境であると思います。一緒に、実験という自らの手で、生命が生きている精巧な仕組みの一端を明らかにする感動を味わってみませんか。

 

屯田西公園動物病院
井尾 加津子 (実験動物学教室出身)

 

今年で開業して早4年になる。私を知る友人は、未だに私が病院をツブすことなく、「院長」として働いていることになれないらしい。しかし、一番慣れないのは私自身かもしれない。もちろん獣医としての自覚はあるけれど、飼い主さんや、動物たちと接する日々の中で、私にとって学ぶべきことは山積みだ。それは「診療」に限ったことではない。幸いにも周囲の人々に恵まれ、順風満帆とまではいかないまでもここまで来ることができた。いろいろなことを教えて下さる諸先生方、そして飼い主さんや動物たちに感謝しつつ、これからも精進していきたい。

 

海外研究留学 平成16年大学院修了生
荒木 幸一 (公衆衛生学教室出身)

 

私は現在、アメリカ南部アトランタにあるエモリー大学のDepartment of Microbiology & Immunologyにて感染免疫応答、特にT細胞に関する研究をしています。
大学院時代は、げっ歯類媒介性の人獣共通感染症の一つであるハンタウイルスの感染免疫応答について研究していました。その研究を通して現在かかわっているT細胞の免疫応答に興味をもち、以前よりアメリカで研究してみたいという気持ちもあったことから大学院修了後の進路として留学を選択しました。私が現在所属している研究室には様々な国籍の研究員が20人以上集まっており活発な研究活動が行われています。言葉の面での苦労はまだまだ絶えませんが、研究に関しては大学院で身に付けた考え方や技術を生かして、また他の研究員から刺激を受けながら日々奮闘しております。

 

大学教員 平成17年大学院修了生
高木 哲 (獣医外科学教室出身)

 

獣医学研究科附属動物病院では主に犬や猫などの伴侶動物を対象として診療をしており、私の所属する外科学教室は主に手術を担当しています。疾病の原因や機序を明らかにして、不特定多数を治療することが最終目的である基礎獣医学に対して、臨床では一つ一つの症例に対しての治療を行います。ところがこれがなかなか奥深いもので教科書通りに治療しても結果は必ずしも同じとは限りません。また、学問の性質上、命を預かる仕事ですので当然責任は重大です。しかし、一方でこれらは臨床獣医学の魅力ともいえます。
大学病院の使命は、常に新しい診断および治療法を積極的に取り入れていくことであり、臨床系の大学院はこれを追求しています。私は縁あって大学院在学中に獣医外科学教室の助手に採用されました。自分が先輩や先生にして頂いたように、獣医学部の学生に実習、手術や診察を実際に見てもらいながら臨床の興味深さを伝えたいと考えています。