究極的には生物多様性(Biodiversity)の保全を目標として、野生動物の保護(Conservation)と管理(Management)に貢献するための野生動物医学/生態学の教育研究拠点になることをめざす。クマ、シカ、アザラシといった北海道に生息する大型哺乳類を対象動物とした生理・生態に関する保全生物学(Conservation Biology)ならびに野生動物/保全医学(Wildlife and Conservation Medicine)研究を柱とし、その他、野生動物が介在する感染症・病原体の生態や感染リスクについての研究を進める。

 

例えば、クマ類における繁殖と栄養の関係ならびに冬眠中の生理・代謝機構、道東ヒグマ個体群の生態と行動、北海道の野生動物にみられるマダニ媒介性感染症の感染リスク、外来種であるアライグマの繁殖と遺伝的構造などが当面の研究テーマである。また、学内外に向けて一般から専門にわたる野生動物医学/生態学のアウトリーチ活動を実施している。

 

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