国際獣医師育成プログラム〜エジンバラ大学〜
- 報告書
・2021年度 10/28 Online Joint Workshop開催
・2020年度 10/26-27 Online Joint Workshop開催
大学間および学部間交流協定に基づいて、北海道大学およびエジンバラ大学獣医学部間での学生交流を主体とした教育研究交流を推進し、両大学の特色あるプログラムを通じて、お互いの大学で実践されている獣医学教育を実体験してもらい、国際的な視野を持った学生育てることを目指しています。とくに本学獣医学部の学生が、エジンバラ大学で実践されている世界標準の獣医学教育(ヨーロッパおよびアメリカ合衆国の国際認証取得済み)を実体験することは大きなメリットです。2017年度まで隔年で学生の派遣・受入を行ってきましたが、本プログラムにより2018年からは、毎年、双方向の派遣・受入を実施しています。
エジンバラ大学では、本学獣医学部の学生が高度かつ世界レベルにある獣医学教育の一端を経験するとともに、異国の学生との交流を介した異文化の理解の涵養や、英語を母語とする英国での研修を通した英語力のレベルアップが図られます。具体的には、日本で触れる機会の少ないエキゾチック動物や、欧州と日本とで症例数が大きく異なるウマの臨床獣医学および動物福祉学を主な教育プログラムとして、動物病院での臨床、大動物の飼養管理や動物福祉、野生動物の保全および管理、さらにはグラスゴー大学での臨床病理学の講義と実習、スターリング大学での水産動物の飼養や管理についての講義と実習などが含まれます。
一方、北海道大学では、エジンバラ大学獣医学部の学生が、北海道の豊かな自然環境に生息する野生動物の生態や管理・保全さらには感染症制御について学習する機会を得るとともに、北海道大学獣医学部とその周辺施設を利用して獣医学および感染症学の研修を受けます。具体的には、旭川市旭山動物園での臨床と飼育法、知床半島のフィールドおよび釧路湿原野生生物保護センターにおける野生動物(ヒグマ、シカ、海獣類、猛禽類など)の生態調査や管理・保全、帯広畜産大学およびJRA日高育成牧場での大動物臨床と飼養管理の講義と実習などが含まれます。また、研修期間中の1日を使って専門家や若手研究者等による研究発表を中心としたシンポジウムを開催し、さらに学生セッションを設けて学生による発表も行っています。
本プログラムは、本学獣医学部の3~5 年生、エジンバラ大学獣医学部の3~5年生を対象とし、毎年6名の学生を派遣、受入れています。北海道大学では、8月下旬の10日間、エジンバラ大学では9月下旬の10日間で実施し、各々両大学の学生が参加交流できるよう図られています。本学の5年生は「アドバンスト演習 応用アドバンスト」(選択・1単位)、4年生は「長期・短期現地実習」(必修・1単位)を単位認定されます。また,新渡戸カレッジ生の「学部専門レベル短期留学」科目としても位置づけられています。
派遣・受入スケジュールは「国際獣医師育成のための海外派遣制度」トップページに掲載しています
→ こちら(https://www.vetmed.hokudai.ac.jp/project/ivep/overseas/)