国際獣医師育成プログラム〜チュラロンコン大学〜

 


  • 報告書

  ・2024年度

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  ・2022年度

  ・2021年度 3/29にOnline Joint-Presentation開催

  ・2020年度 3/18にOnline Joint-Presentation開催

  ・2019年度


 

 2020年度は、コロナ禍での交流事業として、チュラロンコン大学、カセサート大学および北海道大学の有志の学生が、1)学生目線での交換留学プログラムの紹介動画作製、および2)共通テーマ(チュラロンコン大学と北海道大学の共通テーマは「狂犬病について」、カセサート大学と北海道大学の共通テーマは「動物ショーについて」)に対する共同発表演習を行いました。両大学の参加学生が定期的にオンラインミーティングを行い、学習内容や動画コンテンツを共有しながら、発表の準備を行いました。


 2015年から4年間、毎年チュラロンコン大学から4名程度の学部学生を1ヶ月間受入、主に動物病院での臨床実習を実施してきました。チュラロンコン大学は、バンコクの中心にキャンパスを持つタイ有数の大学で、獣医学教育でも評価の高い大学です。大きな動物病院を有し伴侶動物の臨床が活発です。バンコクから西に約40kmにあるナコーンパトムには産業動物臨床教育の拠点を有しており、各種生産動物の実習も充実しています。さらに、研究活動にも力を入れています。我々は2014年から、大学の世界展開力強化事業で、タイのカセサート大学と、単位互換を伴う学部学生の相互派遣を実施してきました。両大学ともにこの事業の成果を高く評価し、事業期間終了後も相互派遣を続けています。校風の異なるタイの獣医系2大学との学術交流は、獣医学教育の国際化を目指す我々にとっても有益であり、アジアの獣医学教育の発展にも寄与すると考えられます。そこで、チュラロンコン大学との交流を強化し、2019年から、国際獣医師人材育成世界展開プログラム(IVEP)で北大の学生をチュラロンコン大学に派遣する学生相互派遣を開始しました。このプログラムでは、チュラロンコン大学に派遣される学生は、伴侶動物の臨床実習、生産動物の臨床実習、およびリサーチラボローテーションに参加します。北大の伴侶動物実習では触れる機会が少ない、一次診療の経験や熱帯特有の病気を経験することができ、生産動物の臨床実習では、各種動物のハンドリングと熱帯特有の飼育環境を学ぶことができます。また、学生が獣医学の専門を学ぶのみならず、日本に留学するチュラロンコン大学の学生との交流、タイでのチュラロンコン大学の教職員および学生との交流、およびタイでの日常生活を含む様々な経験を通して、国際感覚を磨くことも本事業の目的の一つです。さらに、両国を代表する獣医系大学である両大学が、学生の交流とともに教員の交流を活性化させ、アジア諸国における獣医学教育の国際化ならびに共同研究の発展に貢献する長期的な連携構築を目指しています。

 

 


派遣・受入スケジュールは「国際獣医師育成のための海外派遣制度」トップページに掲載しています

 → こちら(https://www.vetmed.hokudai.ac.jp/project/ivep/overseas/)


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