国際獣医師育成プログラム〜コロラド州立大学〜
- 報告書
・2021年度 オンラインシンポジウム開催
コロラド州立大学は1870年にコロラド農科大学として創立された総合研究大学で、その歴史的経緯が1876年に札幌農学校として創立された北海道大学と類似しています。また、コロラド州立大学があるフォートコリンズはビールが有名な街で、この点も札幌と共通しています。
コロラド州立大学獣医学部はQSランキングが獣医学分野で世界13位と世界的に評価の高い獣医校で、米国内ではカリフォルニア大学、コーネル大学に並び、トップ3の獣医校と評されています。また、基礎研究も活発で、放射線生物学/放射線医療、環境毒性学、感染症学の分野ですぐれた業績をあげています。
北海道大学とは平成29年3月に大学間交流協定を締結し、同年7月に開催したキックオフシンポジウムを皮切りに、獣医学部との間で教職員・大学院生の往来があります。
本事業では、本学獣医学部の2~3年生を対象として、毎年5~6名の学生を約1週間、コロラド州立大学獣医学部に派遣します。学部学生がコロラド州立大学の動物病院・診断センターの見学、アニマルシェルターの見学、コロラド州立大学の獣医学生との交流などを通じて、アメリカの獣医療、獣医学教育を体感することで日米の獣医学教育の相違を理解し、この経験を糧として修学に励み、将来、世界水準を意識してグローバルに高度獣医療に携わる人材へと成長できるよう支援することを目指しています。
この事業は、若い獣医学徒が、将来わが国の獣医療の発展を担う獣医師に成長することを支援したいという加藤元先生(昭和31年卒、ダクタリ動物病院東京医療センター総合院長)の意思を鑑み、派遣に係る費用は、加藤先生のご好意により設立されたGen Kato Fundの支援を受けつつ実施します。
派遣・受入スケジュールは「国際獣医師育成のための海外派遣制度」トップページに掲載しています
→ こちら(https://www.vetmed.hokudai.ac.jp/project/ivep/overseas/)