スキルスラボを利用して生体を使わずに医療技術の習得を目指す

 スキルスラボとは、診察や手術に必要不可欠な医療技術を、シミュレーターなどを利用して練習できる施設のことです。例えば自分で喋ることのできない犬や猫の病気を診断する上で、血液検査は多くの情報をもたらしてくれますが、実施するためには採血が必要です。しかし事前にビデオなどで手順を十分理解していたとしても、いざ実際にやってみると思い通りに手が動いてくれないものです。そこでシミュレーターを用いて事前に何度も練習しておけば、針の刺入角度やシリンジの引き方、針先が安定するような手の置き方など、採血に必要な技術を習得することができます。

 

 本学では、学生が附属動物医療センターでの臨床実習に参加する前に、臨床現場で必要な医療技術を練習できるようスキルスラボを設置し開放しています。また学生だけでなく、新人の獣医師の先生も練習のために利用する姿も見かけます。このページでは、利用できるシミュレーターの一部をご紹介します。

 


採血の練習

チューブを疑似血管に見立てて、中に入っている疑似血液を採血します。


縫合の練習

手術用の針、糸、ハサミ、持針器を使って、皮膚の縫合練習を行います。

 


心肺蘇生の練習

人工呼吸・心臓マッサージ・脈拍測定を訓練できるモデルです。心臓の真上に手を置き、一定のリズムで胸部を圧迫します。


内視鏡検査の練習

犬マーゲンモデル(食道から十二指腸の疑似モデル)を使って、内視鏡を胃、十二指腸へと挿入する練習ができます。


簡易頭絡の結び方練習

一本のロープを使って、牛を枠場につなぐ練習をします。


映像コンテンツ
代替法
学外機関連携
国際認証