映像コンテンツに関して

 近年、‘eラーニング’と呼ばれる学習システムに注目が集まるようになっています。eラーニングとは学習を電子化したもの、すなわちスマートフォン、タブレット、パソコンなどを用いてネットワーク上で学習するシステムを示した言葉ですが、その主軸を担うのが‘映像コンテンツ’です。映像コンテンツには様々なタイプの画像(動画および静止画)が含まれますが、とりわけ講義や実習の学習効果を高めるための動画教材には高い有効性があります。

 

 獣医学部ではたくさんの実習が行われますが、通常の実習時間には限りがあるため、一から十まで解説することは非常に困難です。例えば「骨折を手術で治療する」ことを学習するにあたって、骨折の原則から治療法までの必要な知識を吸収するために講義を受けて教科書を読み、その方法論を理解しておくことは言うまでもなく重要ですが、それだけで実際に手術を成功させられるかというと、そううまくはいきません。実際には教科書を読むだけでは分からない細かいコツというものがたくさん存在するからです。動画教材による学習はその部分を補完することに主眼が置かれており、実習と共存することでその存在感をさらに増すことができます。「百聞は一見に如かず」、実際の動きを見ながら教科書的な知識との溝を埋めることで学習効率を飛躍的に高めることが可能になります。動画の撮影、編集には本学のOpen Education Centerの協力を得て充実した動画教材の作成が行われています。

 

 以上の映像コンテンツはポータルサイトから配信されているため、いつでもどこでも閲覧可能という点が非常に重要です。決まった場所で決められた時間にしか学習できないとなると大きな制約が生まれてしまいますが、自宅で空き時間に短時間覗くこともできるということは、学習効率という点において非常に有意義です。


参考:「経口投与・点眼・点耳」の動画コンテンツ


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