北海道大学獣医学部・帯広畜産大学畜産学部共同獣医学課程が欧州獣医学教育機関協会（EAEVE）の認証を取得しました
北海道大学獣医学部・帯広畜産大学共同獣医学課程が実施する獣医学教育が、2019年12月11日、欧州獣医学教育機関協会（EAEVE: European Association of Establishments for Veterinary Education）による認証を取得しました。EAEVEによる獣医学教育の評価は、国際的機関による第三者評価と位置づけられるものであり、その認証は、実施する獣医学教育が欧州水準にあり、国際通用性を有することを意味するものです。
北海道大学獣医学部と帯広畜産大学は、互いの強みを併せ持つ獣医学教育体制として、平成24年度（2012年度）から本共同獣医学課程を開始しました。北海道大学は、伴侶動物臨床、感染症、およびライフサイエンスに関する教育研究に特色があり、帯広畜産大学は、産業動物臨床および食品衛生に関する教育研究に特色があります。これらを相互提供することでスケールメリットを生み出し、単独では実施できない獣医学教育を、実際に両大学の教員と学生が札幌と帯広を往来しつつ実施してきました。相互補完的な教育体制は、国内のみならず欧州諸大学が注目する取り組みです。今後も、共同教育課程を共に実施する帯広畜産大学と協力しつつ、継続的な教育改善に取り組む所存です。
今回の欧州獣医学教育認証の取得は、国立大学４校（北海道大学、帯広畜産大学、山口大学、鹿児島大学）が「国立獣医系４大学群による欧米水準の獣医学教育実施に向けた連携体制の構築」（平成24～29年度）による支援を受け、各大学が掲げる教育改革目標に基づき、獣医学教育改善のために共同教育課程・学部を展開し、国際通用力のある獣医師の養成及び我が国の獣医学教育の水準を向上させるために実施した連携事業の成果の一つです。同日、山口大学・鹿児島大学共同獣医学部もEAEVEによる認証を取得しました。
今回認証を取得した大学は、今後も国際通用性のある獣医学教育のさらなる改善のために連携するとともに、認証取得の過程で得た経験と知識を還元し、我が国の獣医学教育の国際化を推進してまいります。
2019年12月13日 文部科学省でのEAEVE認証取得の会見にて
左から笠原北海道大学理事・総長職務代理、奥田帯広畜産大学学長、岡 山口大学学長、佐野鹿児島大学学長