会長挨拶(令和7年)

 

迫田義博(平成6年卒)

 

 本ページをご訪問いただき、心より感謝申し上げます。2025年4月より同窓会会長を務めております迫田(さこだ)です。同窓生の皆さまの日頃からの北大獣医学部に対する厚いご支援に深くお礼申し上げます。これからも皆さまとのつながりを大切にしながら、同窓会をさらに発展させるべく尽力してまいります。
 私のこれまでの経歴を簡単にご説明いたします。まず、1994年3月に北大獣医学部を卒業しました。当時指導教授だった微生物学教室(当時の家畜衛生学講座)の清水 悠紀臣先生(昭和28年卒)に、「君は動物衛生研究所(当時の家畜衛生試験場)に行きなさい」と言われ大学院にも行かず就職しました。就職した農林水産省では、故 寺門 誠致 先生(昭和40年卒)が待ち受けていて、「君か、清水先生からの電話は、、」から始まりました。動物衛生研究所では、故 福所 秋雄 先生(昭和47修卒)の下で海外悪性伝染病対策の基礎を教えて頂きました。その後、2001年に喜田 宏 先生(昭和42年卒)の勧めで母校に戻ることになりましたが、先生は「北大ではインフルエンザは手伝って欲しいが、豚熱(豚コレラ)の研究は続けなさい」と応援くださいました。そして、2018年から再び始まった豚熱問題では、国内で使用されている生ワクチン開発の生き証人である清水先生から再び、丁寧なご指導を頂いています。改めて考えると、自分の人生は同窓生の先輩方に導かれ、指導を受け、今に至っていると認識させられます。
 同窓会の意義は、卒業後時間が経つにつれて、ふとその価値に気付かされるものではないでしょうか。逆に言いますと、現役の学生にはその意義や活動はピンとこないのかも知れません。今後の同窓会の活動にあたっては、現役の学部学生、大学院生にもその存在を伝える努力がより一層求められていると思います。近年の技術革新や世界情勢の変化により、同窓会活動も多くの挑戦に直面しています。しかし、私たちの絆を基盤として、学部で1学年40人、大学院で1学年28人という小規模な組織ならではの強みを活かし、より良い未来を築いていく努力を続けてまいります。さらに、同窓生と在校生のWell-being、ならびに北大獣医学部の更なる発展を支える強力な組織として同窓会を理解・応援して頂けるよう、情報の「見える化」も図ってまいります。
 来年2026年は、北海道大学創基150周年のAnniversary Yearです。一方、わが獣医学部は2027年に、獣医学部創立75周年を迎えます。この獣医学部のイベントは、全学のイベントとの相乗効果を期待して1年前倒して2026年に「100年への架け橋 ~獣医学部創立75年の知と挑戦~」をキャッチフレーズとして実施します。記念行事を控える北大獣医学部、ならびに本同窓会への厚いご支援を引き続き、心よりお願い申し上げます。

 

2025年5月

 

参考ウェブサイト
 北海道大学創基150周年に関して
 獣医学部創立75周年に関して