第13回北海道大学獣医学部同窓会フォーラム

「国際共修、多文化間共修環境の先進部局として」

日時: 令和6年9月28日(土)14:30-16:15
場所: 獣医学研究院講堂
方法: 対面開催(遠方からの参加者はWebex Meetingsを活用)

要旨: →詳しくはこちら(PDF)

 

趣旨説明: R6庶務担当 堀内 基広(S61卒)

 

【学部における国際共修、多文化共修】

1. タイ・チュラロンコン大学/カセサート大学派遣・受入

担当教員から:野中 成晃 先生(S60卒)(5分)
派遣学生から:獣医学部5年 阿部 栞里(8分)
派遣学生から:前園 佳祐 先生(R3卒)(8分)

 

2. 英国・エジンバラ大学派遣・受入

担当教員から:坪田 敏男 先生(S58卒)(5分)
派遣学生から:獣医学部6年 井上 祐人(8分)

 

3. ザンビア・ザンビア大学派遣

担当教員から:村田 史郎 先生(H16卒)(5分)
派遣学生から:獣医学部5年 後藤 美空(8分)

 

【大学院における国際共修、多文化共修】

担当教員から:堀内 基広 先生(S61卒)(5分)
SaSSOH Student Committee:国際感染症学院 D3 川口 虹穂(10分)
多様な海外活動:国際感染症学院 D4 有泉 拓馬(R3卒)(10分)

 


 

第13回北海道大学獣医学部同窓会フォーラム
「国際共修、多文化間共修環境の先進部局として」

 

 大学の国際化、グローバル人材の育成など、大学が目指す方向性の一つとして重要視されています。大学には海外大学との学術交流協定の締結と交流事業の実質化、国際共同研究の推進、留学生の受け入れ、あるいは、学生の海外派遣など様々な取り組みが求められています。このような国際活動の継続は、我が国の大学の国際競争力の強化、ひいては、日本の国際競争力の強化に繋がると期待されています。一方で、大学における実質的な国際活動は、一朝一夕に推進できるものではなく、当該部局や教職員の信念と熱意による継続的な取り組み、信頼できる海外カウンターパートの存在、なによりも、互尊の精神を土台として双方がその有益性を享受できる環境の構築が必要です。
 北海道大学は「国際性の涵養」を教育理念の一つに掲げています。中でも獣医学部は、ザンビア大学獣医学部設置への協力以降、半世紀におよぶザンビアとの連携、エジンバラ大学との学生相互派遣を伴う交流、大学の世界展開力に端を発するタイ獣医系大学との単位認定を伴う学部学生の相互派遣、JICA技術協力プロジェクト、あるいは地球規模課題対応国際科学技術協力プログラムの実施など、多くの国際活動を実施しています。大学院教育でも、教育の完全英語化、海外インターンシップの導入、その他学生の国際活動の支援など、北大のグッドプラクティスとなる多くの国際的な活動を実施しています。
 昨今、大学のグローバル化の方向性を示す言葉として「国際共修」、「多文化間共修」を耳にする機会が多くなっています。留学生と日本人学生が共に共通課題に取り組む「多文化間共修」、文化や言語の異なる学生が、グループワークやプロジェクト等での協働学習体験を通して、実質的な交流により相互理解を深める「国際共修」、ともに、獣医学部、および、獣医学院・国際感染症学院では、新しいものではなく、当たり前のように実践しています。同窓兄姉から受け継がれてきた「国際感覚の涵養」、「国際社会への貢献」、「グローバルに活躍できる人材の育成」などの意識が、学部・大学院の潜在意識としてインプリントされており、社会の趨勢に流されることなく、地に足の着いた国際活動を継続しており、北大の国際共修、多文化間共修環境の先進部局として、ロールモデルとなる取り組みを進めています。
 フォーラムでは、国際的な活動のグッドプラクティスとして、学部学生の海外派遣を伴う「国際獣医師人材を育成する獣医学教育世界展開プログラム(IVEP)」、および、北大全体の大学院教育改革のロールモデルとなる卓越大学院プログラム「One Healthフロンティア卓越大学院プログラム」における「国際共修、多文化間共修環境」の実例を、その活動を経験した学生が紹介して同窓兄姉と共有いたします。今後の「国際共修、多文化間共修」の推進について、高所からご指導ご鞭撻いただく機会となれば幸いです。