2025年4月

北海道大学獣医学部・帯広畜産大学共同獣医学課程長

迫田義博

 

Vet North Japanにおける国際水準の獣医学教育

 

 2025年4月より共同獣医学課程長を拝命いたしました迫田です。本サイトをご覧いただきお礼申し上げます。

 

 拡大、多様化の一途をたどる獣医学と獣医師に対する地球規模のニーズに対応するためには、国際的通用性を確保した質の高い獣医学教育が不可欠です。そこで、北海道大学獣医学部と帯広畜産大学は、2012年度から共同獣医学課程を組織して、北海道というフィールド、およびお互いの特徴と強みを活かした先進的な獣医学教育を進めてきました。

 

 北海道大学は、小動物臨床、生命科学、および感染症分野などに「強み」があります。また、帯広畜産大学は、大動物臨床および食品衛生分野などに「強み」があります。これら2つの大学の「強み」を融合することで2019年12月、北海道大学獣医学部・帯広畜産大学共同獣医学課程 (Vet North Japan, VNJ) が実施する獣医学教育が、欧州獣医学教育機関協会(EAEVE: European Association of Establishments for Veterinary Education)による完全認証を取得しました。EAEVEによる獣医学教育の評価は、国際的機関による第三者評価と位置づけられるものであり、その認証は、実施する獣医学教育が欧州水準にあり、国際通用性を有することを意味するものです。

 

 現在も両大学の学生に質の高い教育を提供するため、教員と学生の双方の意見、世界の獣医学教育の方向性を考慮して持続的に教育改善に取り組んでいます。さらに、教育の質保証のコンセプトなどEAEVE認証の取得・維持の過程で得た経験と知識を国内に還元し、我が国の獣医学教育の国際化を推進してまいります。

 

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