サブリーダー
堀内 基広
人獣共通感染症の免疫・病態研究
ウイルス、細菌、原虫、プリオンなどの病原微生物の宿主域や組織向性を規定する機構、病原性発現の分子基盤を解明する。また、病原微生物に対する宿主の自然免疫および獲得免疫の応答機構を明らかにする。これらの知見を、人獣共通感染症の診断、予防、治療法の開発に役立てるこを目的とする。

プリオンの増殖機構とプリオン病の病因論に関する研究
プリオン病の病原因子“プリオン”の細胞内増殖細胞と細胞間伝達には膜輸送機構が密接に関連すると考えられているが、その分子機構の解明を目指す。プリオン病の神経病変部では、ミクログリア、アストロサイトの増生および各種サイトカイン・ケモカインの産生亢進が認められる。これらの宿主応答と病態機序の関係を明らかにする。さらに、プリオン増殖の分子機構およびプリオン病の病態機序に基づいた、プリオン病の治療法の確立を目指す。

獣医学研究科 応用獣医科学講座 獣医衛生学教室/教授



澤 洋文

ウイルスの病原性発現の分子基盤の解明
近年の分子生物学、細胞生物学の発展により確立された新たな技術を用いたアプローチにより、ウイルス感染に対する宿主因子の応答およびウイルス粒子の細胞内輸送について詳細な解析を行い、病原性発現の分子基盤を解明する。また基礎的研究により得られた知見を基にして、ウイルス感染症の予防・治療法の開発を目指す。さらにアフリカのザンビア共和国を中心とした疫学的研究を行い、病原体の自然宿主動物を探索する。

人獣共通感染症リサーチセンター 分子病態・診断部門/教授


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梅村 孝司

病原体の神経向性機構および感染症に対する免疫応答の解明
狂犬病ウイルス、高病原性鳥インフルエンザウイルス、オーエスキーウイルス、血球凝集性脳脊髄炎ウイルスなどの経神経伝播によって脳炎/脳症を惹起するウイルスがどの様なメカニズムによって感染局所の末梢神経から中枢神経組織に侵入するのかを明らかにするとともに、予防・治療法を開発する。特に、狂犬病の新しい治療法の開発、小児のインフルエンザ脳症の動物モデル確立および鞘内免疫の発現メカニズム解明を目指す。

診断治療学講座 比較病理学教室/教授


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稲葉 睦

感染と発症に関わる宿主細胞因子の解明
膜内在性蛋白質の、合成から細胞膜組込みに至る過程の分子機構、即ち、ERにおける品質管理とプロテアソーム系による認識と分解のメカニズム、細胞質領域シグナルや蛋白質間相互作用による小胞輸送の制御機構を研究している。また、赤芽球系細胞表面の主要膜シアロ糖蛋白質構造の遺伝的多型を見出し、その分子基盤を解析している。これらをウイルス蛋白質の細胞内動態やウイルス、原虫の細胞内侵入に影響する宿主分子の解析に役立てたい。

獣医学研究科 診断治療学講座 臨床分子生物学教室/教授


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