「汎動物学」とは、ヒトと動物の相同性と差異から病気の成り立ちを考える学問です。当研究室は汎動物学的視点から尿路閉塞の重要性に着目しています。結石による尿管の閉塞は、ヒトで世界三大疼痛と称される激痛を伴います。産業動物や伴侶動物も本症に罹患し、特にネコの症例が多くみられます。飼養動物の慢性疾患はオーナーにもストレスや不安を与え、動物とヒト双方に関連する社会的問題とななります。
ネコの尿管閉塞に関連する3つの課題を挙げます。
当研究室では、これらを背景に民間動物病院と協力し、課題解決に有用な知見を得るために研究を続けています。