GPについて解かりやすくご説明いたします。

大学改革のキーワード
 各大学・短期大学・高等専門学校等(以下「大学等」とします。)が実施する教育改革の取組の中から、優れた取組を選び、支援するとともに、その取組について広く社会に情報提供を行うことにより、他の大学等が選ばれた取組を参考にしながら、教育改革に取り組むことを促進し、大学教育改革をすすめています。この「優れた取組」「Good Practice」と呼んでいます。これは、近年、国際機関の報告書などで「優れた取組」という意味で幅広く使われており、諸外国の大学教育改革でも注目されている言葉です。なお、この言葉を略して、「GP」と呼んでいます。
GPには3つのキーワードがあります。
(1) 国公私を通じた競争的環境
 教育改革の参考となる「優れた取組」を見つけ出すうえで、国立・公立・私立といった枠にとらわれることなく広く公募し、申請のあった取組の1割から2割を目安に優れた取組を選ぶこととしています。これは各大学等が積極的に教育改革に取り組むことのできる環境、つまり「競争的環境」を整えることで教育改革への動機づけ、インセンティブを与え、互いに切磋琢磨することを目的としています。
(2) 第三者による公正な審査
 「優れた取組」を適正に選定するために「公正な審査」を担保することが必要です。そのため、有識者や専門家等から構成される委員会によって、書面審査や面接審査などにより、公表された審査基準に基づいて、ペーパーレフェリーの専門的見地からの意見も踏まえ公正な第三者評価による審査を行います。そして、選定した取組も選定しなかった取組も、ともにその理由を付して大学等に連絡しています。
(3) 積極的な社会への情報提供
 我が国の大学教育改革を推進するという観点から、「優れた取組」を選定し財政支援するだけでなく、選定された「優れた取組」を全ての大学等の共有の財産として、多くの大学等が自らの教育改革をすすめる議論に活用してもらうため、「優れた取組」に関する情報を多くの大学等に積極的に提供することが不可欠で、とても重要な意味を持っています。

GPはなぜ必要なの?
 様々な面でのグローバル化の進展により、これまでの「モノ」や「カネ」から、新しい「知識」・「情報」・「技術」が社会のあらゆる活動の基盤として飛躍的に重要性を増してきています。このいわゆる「知識基盤社会」においては、知の拠点として大学等がこれまで以上に重要な存在になってきています。
 一方、少子化が進む中、大学を選ばなければ、どこかの大学に入れるという時代がもうすぐ来ると言われています。これにより、大学や短期大学に大きな影響があるのではないかと言われています。
 このようなことを背景に、大学や短期大学がいかに個性・特色を発揮し、社会のニーズに応えた人材養成機能の強化を図っていくのかが問われています。そのため、大学の教育面での改革の必要性が叫ばれるようになってきています。

GPを支えるプログラム
 文部科学省では、「Good Practice 」をキーワードとして、教育方法や教育課程(カリキュラムなど)の工夫改善の取組や、社会からのニーズの強い課題に対応した取組など、大学における学生教育の質の向上を目指す特色のある優れた取組を選び、その取組をサポートしています。文部科学省では、これらのサポートのためのプログラムとして、「特色ある大学教育支援プログラム」と「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」を実施しています。
 これらを「GP」にちなんで、それぞれ、「特色GP」、「現代GP」と呼んでいます。
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