ウイルス性人獣共通感染症の制圧を目指して

近年、世界各地で新興・再興感染症として人獣共通感染症(Zoonosis)が発生しています。これらの流行は人間の経済活動による地球環境の変化のため、病原体を保有する野生動物や、病原体を媒介する節足動物とヒトの接触の機会が飛躍的に増大したことに起因すると考えられています。

当研究室ではウイルス性人獣共通感染症の制圧を目標として、 当研究室ではウイルス性人獣共通感染症の制圧を目標として、

  1. 自然界におけるウイルスの伝播経路や生態の解明
  2. ウイルス感染による病態発症の分子メカニズムの解明
  3. ウイルス感染の診断法、予防法、治療法の開発

に関する研究を実施しています。

NEWS & TOPICS

2023.10 NEWS

卒業生の川上さん(2019年3月卒業)と武田さん(2022年3月卒業)の論文がVirologyに掲載されました。
ウエストナイルウイルスの感染細胞で認められるユビキチン化タンパク質の蓄積の分子機構およびウイルス増殖への影響が明らかになりました。

2023.10 NEWS

学部6年生の江口悠人さんが「ウエストナイルウイルス感染で形成される複製複合体内に局在する二本鎖RNAを標的とした抗ウイルス効果の検討」の発表で日本獣医学会学術集会優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます!

2023.08 NEWS

DC2のPassawat Thammahakinさんの論文がJournal of Neurovirologyに掲載されました。
ウエストナイルウイルスの感染により多種類のミクログリアが活性化され、病態形成に影響することが明らかになりました。
また、本論文中に使用した図が、雑誌の表紙に使用されました。

2023.05 NEWS

卒業生の福田さん(2023年3月卒業)の論文がJournal of Virological Methodsに掲載されました。
感染細胞が光るウエストナイルウイルスができて、ウイルス感染細胞の検出が容易になりました。

2023.04 NEWS

学部5年生の佐藤さん、藤田さん、前田さんが新しく研究室に配属になりました。
これから2年間頑張ってください。

2023.04 NEWS

2022年10月より研究生として所属しているDuong Thi Ngoc Thuy(トゥイ)さんが博士課程学生として研究室に加わりました。
引き続き研究を一緒に進めましょう。

2023.03 NEWS

学部6年生の高橋さん、寺内さん、福田さんが卒業しました。
次のキャリアでの活躍を期待しています。

2022.10 NEWS

学部6年生の高橋優奈さんが「ウエストナイルウイルスのカプシドタンパク質と相互作用する宿主因子の脳炎病態形成における機能の解析」の発表で日本獣医学会学術集会優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます!

2022.09 NEWS

卒業生の辻野さん(2022年3月卒業)の論文がVirus Researchに掲載されました。
本研究により、ダニ媒介性脳炎ウイルスの病原性と神経細胞死の関連が明らかにされました。

2022.06 NEWS

卒業生の田宮さん(2022年3月卒業)の論文がVirus Researchに掲載されました。
Revise実験お疲れ様でした。

2022.04 NEWS

高橋侑嗣さんが博士課程学生として、研究室に帰ってきました。
新しいことの発見を目指して研究しましょう。

2022.04 NEWS

前園佳祐さんが博士課程学生として研究室に帰ってきました。
また一緒に研究を進めましょう。

2022.03 NEWS

学部6年生の武田さん、田宮さん、辻野さんが卒業しました。
次のキャリアでも羽ばたいてください。

2021.11 NEWS

小林先生が「ウエストナイルウイルスの脳炎病態の形成機構の解明」の研究業績により、日本ウイルス学会杉浦奨励賞を受賞しました。

2021.10 NEWS

小林先生が「ウエストナイルウイルス感染によるタンパク質の核内輸送の阻害と細胞死の関連の解析」の発表で第7回北海道大学部局横断シンポジウムベストポスター賞を受賞しました。

2021.10 NEWS

小林先生が「フラビウイルス感染による病態形成機構の解明および診断法の開発」の研究業績により、公益財団法人農学会主催の「日本農学進歩賞」を受賞しました。

2021.10 NEWS

タイからの留学生のPassawat THAMMAHAKINさんが博士課程学生として研究室に加わりました。
学位取得を目指して一緒にがんばりましょう。

RESEARCH

公衆衛生学教室では、主にフラビウイルス感染症、ハンタウイルス感染症を対象として基礎研究と疫学研究を実施しています。
基礎研究は、ウイルス感染モデル動物から電子顕微鏡を用いた細胞の解析まで、マクロからミクロの視点で、ウイルスの動態や病態発症の分子メカニズムの解明を目指しています。
疫学研究は、主に北海道の野外の齧歯類やマダニを対象としたフィールド活動を行い、ウイルスの伝播経路や生態の解明を目指しています。

また新型コロナウイルス感染症や重症熱性血小板減少症候群など、新しく問題となっているウイルス性感染症に関する研究も実施しています。

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