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放射線学教室は、○○○○○○○○○○です。

北海道大学大学院獣医学研究院放射線学教室のページへ、ようこそ。

当教室では、獣医学のみならず医学領域も含めた「放射線の生体に対する影響」について教育と初代細胞培養系、株化培養細胞ならびにマウス・ラット等の実験動物を用いて研究活動を行っています。
具体的には次の3つの研究テーマで精力的に研究を進めております。

1、「実験的がん治療法の開発」や「治療標的分子の解析」に関する研究  
当研究室では低酸素性細胞増感剤のメカニズム解析や新規薬剤の実験的治療治療を移植腫瘍モデル動物や株化がん細胞を用いて研究を進めております。また、陽子線のがん治療効率を高める基礎研究も医学研究科と共同研究で進めております。

2、「酸化ストレスのがん細胞応答」に関する研究  
近年、放射線を初めとする酸化ストレスが細胞に加わると、細胞の酸素呼吸の上昇、ミトコンドリア依存性ATP産生の上昇が起きることを明らかにしてきております。これは酸化ストレスに対処するために起きるアポトーシス、DNA修復、オートファジーや細胞周期停止などの応答との関連性が考えられておりますが、現在までの所、そのメカニズムや本当のところの意義がほとんど明らかとなっていません。このエネルギー代謝の酸化ストレス応答のメカニズムを明らかにして、放射線の生体応答におけるその意義を明らかにする研究を進めております。

3、「がんの生物学」に関する研究  
DNA修復酸素と細胞骨格再構成との関連 やがん組織でのNOの生成機構の研究や低酸素組織の形成機構などを行っており、近年では放射線治療や制がん剤治療の際に問題となる有害事象としてバイスタンダー効果、(サイトカイン、NOXの関与)や転移(細胞骨格の再形成)機構にも注目して研究を推進してきております。

これまで、以上の研究を通じて、ヌクレオシド系制がん剤エチニルシチジン(薬学研究院との共同研究)、抗アポトーシスタンパク質サバイビン、ミトコンドリア代謝関連分子や電子伝達系阻害剤、小胞体ストレス誘導剤やスピンドルチェックポイント阻害剤などで放射線や制がん剤との併用で相乗的増感作用があることを明らかにしてきました。

研究室はこの様に「がん」の生物学的現象とその解析、酸化ストレス応答や細胞死機構などを中心的に行っております。これらにご興味のある学生さんの研究室への来訪をお待ちしております。

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北海道大学大学院獣医学研究院
応用獣医科学分野放射線学教室
〒060-0818
札幌市北区北18条西9丁目