テキサス大学医学部ガルベストン校
The University of Texas Medical Branch (UTMB) at Galveston

 

 
 

 
    テキサス大学医学部ガルベストン校 The University of Texas Medical Branch (UTMB) at Galveston はアメリカ南部テキサス州ガルベストンにある。UTMBには医学部ばかりではなく、看護学部や健康学部も併設され、5つの付属病院を有する一大医学教育研究複合組織ともいえる。UTMBは感染症の研究に大きな力を注いでおり、多数の著名な研究者に加え、Biosafety level 4 (BSL4)の実験施設を設置した世界で最初の大学である。加えて、合衆国政府予算に基づき建設中の地上7階建てのGalveston National LaboratoryというBSL4、Animal BSL4 (ABSL4)、BSL3、ABSL3、BSL2の実験室が配備された大きな施設が2008年の夏には運用を開始される予定であり、UTMBでの感染症研究がさらに活性化することは確実であろう。Biosafetyに関してはその施設ばかりではなく、トレーニングのコースも専任の教員を配した組織による運用が確立されており、UTMBでBiosafetyを踏まえた研究を行うことは個人の研究における能力アップに加え、Biosafety体制の確立・運用に対する深い理解を得られるものと期待される。
 
 

 
 BSL3およびBSL4のトレーニングは、講義と実習と試験からなるコースと、その後、研究室での熟練研究者との実地訓練の二つの段階からなり、単独で実験を行えるようになるためには、BSL3だけで半年以上の期間が必要である。BSL4のトレーニングを受けるためにはBSL3のトレーニングが終了していることが必要で、BSL4で主体的に実験可能となるためには、さらに一年程度の期間が必要と考えられる。そのため、基本的にはBSL3およびBSL4での実験を含む研究を行っているPrincipal Investigator (PI) の研究室でPostdoctoral Fellow (ポスドク)としてのポジションを得ることが前提となる。獣医師免許を有する獣医学専攻の博士課程の学生の場合はポスドクとして採用される可能性を有しており、日本の指導教員を通じて希望研究室のPIと相談することとなろう。
 
 

 
TOEFL550点以上
その他、願書、推薦書(2名)提出
 
 

 
 ガルベストンはヒューストンより高速道路で約1時間あまりのメキシコ湾に面した島で、緯度は日本の奄美大島に相当する。海の自然が豊かなリゾート地でもあり、暑さを苦にしなければ生活は快適。唯一の悩みはハリケーンが来た場合で、全島避難命令が出ることもありうる。
 学寮はないが、快適なアパートが多数ある($500-700/月)。自家用車なしでの暮らしも不可能ではないが、日本人に向いたアパートの多数がキャンパスから比較的離れたところ(車で15分ほど)にあることと、バスが日本と比べると不便なこともあり、自家用車を調達することが勧められる。治安に関しては通常の生活をしていれば問題はない。
 
リンク:
UTMB公式サイト http://www.utmb.edu