住み処や栄養など自らの生活に必要なものを他の生き物に依存する現象を寄生とよびます。ある生き物が寄生するためには寄生される生き物も必要であり、自然、両者にはせめぎ合う関係が生まれます。寄生生活をする生き物の種類はとても多く、また、寄生される生き物も多岐に渡るため、これらの生物が作り出す相互関係(宿主−寄生虫関係)は非常に複雑で多様です。
我々は、動物の寄生虫に対する研究活動を通して、「寄生虫の感染とどのように付き合えばよいのか?」という獣医学上の課題に対する答えを探していますが、そんな生物どうしのせめぎ合いを探求していると、時にこれらの生き物が人生の術に繋がるヒントを与えてくれたりもします。寄生虫学教室では、そんな驚きに出会うことを楽しみにしながら、皆、たくましく元気に活動しています。
獣医学部 家畜寄生虫病学講座 設立
獣医学研究科 動物疾病制御学講座 寄生虫学教室に改組
獣医学研究院 病原制御学分野 寄生虫学教室に改組