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教育理念

教育理念

image002.jpg獣医学研究科のもとに存在する獣医学部は、獣医師の養成とともに、将来、大学院に進学し、研究者となることを希望するものの基礎教育をも担っています。本学部の目指すところは国際レベルの質の高い獣医師の養成であり、本研究科の目指すところは独創的な研究者の養成です。生命科学の研究者である前に獣医師で あることが研究の展開に幅を持たせる結果になることは言うまでもありません。また、獣医師となる前に、基礎研究のトレーニングを受けることは、獣医師として臨床に臨み、質の高い医療を行う上で重要です。
 研究重視に加え、本研究科・学部のもう一つの特徴は国際性です。研究科では多数の外国人研究者との共同研究プロジェクトや、シベリア、北方4島、東南ア ジア、南米、アフリカ等をフィールドとした海外学術調査が進行中です。また、世界各国から多数の留学生が本研究科で学んでいます。国際人の養成と国際社会 への学術的貢献は、国際レベルで質の高い獣医師、獣医学研究者の養成とともに、本研究科・学部の目指す道です。
 

市川厚一博士とタール癌

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癌研究史上不滅の業績、当時ノーベル賞の候補にもなりましたあのタール癌は本学部の先輩、市川厚一博士の忍耐と努力の結晶のたまもの。茨城県出身のこの俊 才は現北大・大学院獣医学研究科の前進、東北帝国大学農科大学畜産学科を卒業後、大学院に進むとただちに東京帝国大学の山極勝三郎先生の下に特別研究生と して師事しました。1913年のことです。彼は発癌刺激説(ドイツのウイルヒョウ博士が初めて提唱しました)を固く信じ、来る日も来る日もウサギの耳に タールを塗り続けました。実験例数101、期間70~450日、癌ができたのは31頭でした。このとき、東京大学に来てから3年の月日が経っていました。 この仕事はノーベル賞候補に挙げられましたが、対立候補のデンマークのフィビガー教授がネズミの胃にゴキブリを中間宿主とする特殊な寄生虫で癌を発生させたと いうことで、1926年にノーベル賞を受賞しました。今日、癌に関する欧米の教科書にはフィビガー教授の名前は出てきませんが、Yamagiwa and Ichikawaのタール癌は必ず記載されています。二人はこの仕事で1919年に学士院賞を受賞しました。市川厚一、31歳。後に北大獣医学部に戻り、比較病理学講座を創設しました。今でも研究科長室には市川博士の「努力」「忍耐」の書が飾られています。写真は市川博士がつくったウサギの耳のタール癌で、北大博物館と獣医学研究科標本室に展示されています。
 

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