皮膚の痒みから脱毛に至る、皮膚症状を示す種々の疾患の診断と治療の診療科です。
皮膚疾患、特に痒みを伴う疾患では患者のみならず飼い主のみなさまにもストレスのたまることが多いです。また、皮膚ケアや投薬などを自宅にてお願いすることが多く、飼い主のみなさまに負担を強いることもあります。そのため、患者にできるだけ負担の少ない検査によって診断および皮膚の状況を把握した上で、治療効果があり持続可能な治療を行なっていかなければいけません。飼い主のみなさまと十分に話し合いながら、少しでも満足いただける治療方針を決めることを目標としています。このように皮膚疾患の診断治療にはきめ細やかさが必要なため、かかりつけの病院と連携して治療を行なっていくことも多いです。
可能な検査
- 内分泌検査
- 皮膚病理組織学検査
- 細菌および真菌培養検査
- 各種アレルギー検査
痒み・脱毛といった症状は様々な疾患、もしくは複数の疾患によって起こります。獣医療で提供されている多くの検査を組み合わせ、原因疾患の特定を目指します。
可能な治療
- 一部のアレルゲン特異的免疫療法
- インターフェロン療法
痒みを伴う皮膚疾患では痒みを抑えることが最優先です。しかし、薬の副作用や一生薬を飲み続ける必要が生じる場合もあります。アトピー性皮膚炎などでは、原因によっては免疫療法も選択肢となりえます。